自主研究員の教育論文作成は任意である(書かなくてもいい)と回答をもらいました

前々回の記事で、尾張旭市内の自主研究員が書く論文は任意なのかという記事を書きました。前回の記事で、市教委にそのことを尋ねましたという記事を書きました。本日、市教委より回答をもらいましたので、報告致します。結論から先にいいます。

自主研修員は教育論文を書かなくても構いません。論文を書くのは100%任意です。

これは市教委としての、正式回答であります。単なる市教委の担当窓口の方の一回答ではございません。私が全職員に伝えてもいいかと尋ねたところ、構わないという回答も得ましたので、今こうして記述しています。

要点をまとめます。

まず、市内の教育研究員が自主研修員を指導する出張日がありますが、それは職務命令なので断ることはできません。これは正式な職務なので、自主研修員に任命された先生方はその時間は出張して頂き、教育研究員からご指導を受ければなりません。それは論文を書く、書かないに関わらずです。但し、論文自体を書くという行為自体については任意であり、各自主研究員に委ねられているという回答を得ました。

シンプルににまとめると、

論文指導のための出張日・・・業務命令

論文を書くという行為・・・任意

ということです。

今回の市教委の回答は当組合としても極めて妥当なものと考えます。意見をはっきりと表示した我が尾張旭市教委に対し、高評価です。圧力をかけ、自主的に書かせることがなければ、、という条件付きですが。

さて、教育論文が任意だとするとそのことにより新たな論点もでてきました。

第一に、今後、教育論文を書くという行為が任意であるということを自主研究員にはっきりと説明していくのか。という点。

この点については回答を頂いていませんので、一抹の不安がよぎります。本当に教育論文は任意として、市内の教員に定着されるのでしょうか。

よって今後、任意である論文執筆行為ををあたかも業務命令であると誤認させる行為を教育研究員が行った場合、当組合はすぐに教育研究員の責任を求め市教委に向かいますので当組合にご連絡下さいませ。具体的には論文執筆行為を業務命令ではないのに業務命令であるかのような言い回しをしたり、やって当然だ、書いて当然だという横柄な態度のことです。教育研究員は退職校長の再雇用なのでその辺は大丈夫だと思いますが、、。

第二に、論文を書かないと決めた自主研究員は、出張時に何をするのかということです。

論文を書かないのであれば、出張をする意味があるのでしょうか。ただ、その場合は論文を書かない人向けにいわゆる論文とは、、という一般的な論文の書き方について、教育研究員から話を頂けるそうです。もしくは、これは確定事項ではありませんが、論文とは離れたテーマで研修を受けるということも有りになるかもしれません。

第三に、教育論文を書く必要がないとしたら、そもそも教育研究員は必要か??ということです。

教育論文を書く必要がないとしたら、市内に3人もの教育研究員は必要なく、配置転換を行うことできるのではないでしょうか。例えば教育研究員を3名から1名に減らし、各学校に少人数教育の支援等でその2名を配置していただければ、多忙化を極めた学校現場にプラスとなるはずです。

現状では市教委は教育研究員を退職校長の再雇用として通年の雇用契約を結んでいるので、すぐにその人達の仕事を無くすことはできません。残念ながら、自主研究員制度そのものは教育研究員の雇用契約が続いていく限り存続するでしょう。年度の契約更新の際が、配置転換を求めるチャンスですので、当組合としても教育研究員の縮小を求めていきたいと思っています。

時間があれば、教育研究員とはという記事も見て頂けたら、理解が深まります。

今回、はっきりと教育論文作成は任意であると表明した市教委に対し、率直に良かったと言います。ありがとうございました。