小学校の陸上部が尾張旭市から無くなりましたよね。
市内沢山の方々が願っていたことであり、本当に嬉しいニュースでした。
さて、どういう意思決定手続きを経て廃止になったかがわかりましたので、ご報告します。
それは、「陸上記録会自体」がなくなったから、部活動としての陸上部はなくなった。ということだそうです。
では市内の陸上記録会はどこが主催していたのかというと、市中小体連だそうです。
市中小体連が大会をやめなかったので、部活動として存続してきたとのことです。そこが、大会を辞めると決断したから、陸上部を辞めることができたそうです。てっきり、市教委が決めたのかと思ってました。
そこで、疑問があります。市中体連というのは任意団体にすぎませんよね。では、なぜこういった任意団体の決まり事によって、教員が振り回されなければならないのでしょうか。職場によっては「部活動全顧問制」とかいうありもしない制度をでっち上げたりしてましたよね。執筆者も陸上部を無理矢理やらされました。休憩時間もとれませんでした。
そして、市中小体連に関しては、校長が持ち回りで会長をしているそうです。なぜ、任意団体の会長を校長がやるのでしょうか。この市中体連に関しては、全国的に色々言われていますが、教員の労働事情に関しては私たちの利益に反するものと言えそうです。もう少しここの団体を精査する必要があるのではないでしょうか。
そして、この理屈でいくと、金管バンド部をなくすには、市民祭をなくす。ということになりそうです。これは市の祭なので、市教委さんが頑張れるような気がするんですよね。
しかしですね、ふと思ったことがあります。
例えば、名古屋市だとか、周りの市は一斉に小学校の部活動を廃止していますよね?
結局、尾張旭市の教育委員会(もしくは校長会)はイニシアティブを取れないだけのような気がするんですね。この市の特徴として、物事が全然決まらないということが挙げられます。誰も意思決定しようとしない。
部活動で苦しむ先生が市内でいらっしゃるのであれば、それは人災です。そして、部活動に苦しむ先生方を救うために我々組合も存在するので、是非当組合をご活用くださいませ。いろんな事情がわかってきたので、うまく交渉する自信はありますよ。
あまり勘繰ってばかりじゃいけないけど、、、じゃあなぜ、市中体連さんは、陸上を辞めると決断できたんですかね。本当に自分たちで、、、。うーん。
今回のブログで何が一番言いたのかとというと、
大切なことを決めていくのは、どの団体?誰に決定権があるの?ということです。
例えば、会社なら、稟議書を回したり、管理職の会議があったり、最後は部長級の職印が必要だったり、決定していくプロセスがはっきりしています。ワンマン社長だとしても、意思決定は明確です。誰かがひっくり返したとしても、プロセスは見えてきます。
あとは、議会とかでもそうですよね。議案に出されたものを多数決で決定していくわけです。意思決定プロセスははっきりしています。
じゃあ、学校の大切なことって、誰が決定していくんでしょうか??
校長にきけば、市教委だと言います。市教委に聞けば、校長だといいます。
挙げ句の果てに、任意の外部団体が決定権を握っているとか、もうよくわかりません。
超勤四項目外の違法残業問題でも責任をとりません。市教委もちゃんと校長を指導しません。労務管理を放棄し、仕事が終わらない教職員に問題があると嘘をつきます。一度でも真剣に労働問題に取り組む校長を見たことがありますでしょうか?
この曖昧模糊な有様が、教員の労働問題の元凶だと思います。部活問題にせよ、変わらない労働事情にせよ。物事が定まらないのです。
みなさん、無理のなさらぬよう。