学校組織論ver3【バックオフィスはなぜ機能しないのか】

  • 2022年12月31日
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ver2としては、バックオフィスとして本来は大活躍ができるはずの教務主任の残念な有様を書きました。今回は、SSS(スクールサポートスタッフ)、担任に管理部の仕事をやらせる問題について書きたいと思います。

SSSとは、教員に変わって、資料準備や授業準備を行なってくれる人材のことです。

さて、本市においても、導入はされていますが、あまりうまく活用されていないように思います。SSSが入って減った仕事は、プリントの印刷業務くらいではないでしょうか。それも、大量に印刷する場合という限定付きです。クラスに1、2枚刷る場合、自分でとっとと印刷した方が早いからです。

色々な雑務を振れるといいのですが、本市はこういった取り組みを市内全域で共有しまとめていく気もないので、SSSをうまく活用できているとは言えない状況です。もっとうまく活用するように校長に話を持っていくと、いつもの決まり文句の「市教委が悪い」と言って、何にもしようとしません。これは違う局面でも何度きいたことか。全部市教委のせいにすればこと済むと思っているのです。校長会で、SSSの活用について資料を作りあって共有したりすればいいのに、、と思いますが、彼らは仕事をしないことに命を賭けています。笑

そもそも働き方改革の一環として、現場の先生の負担を減らすためにSSSは導入されたわけですよ。ということは、SSSの導入によって、現場教員の仕事を減らさなければならないということが命題としてあるわけです。

印刷のみならず、採点作業も計画的に振れると思います。年初の要録等の書面分けもできると思います。教員の敵は教員というように、要録や採点も個人情報がかかれているからSSSに任せるなとか、トンチンカンなことをいう教務や管理職もいて、、なかなか進まない状況です。

なので、身内からのクレームがなくSSSができることは、先に述べた印刷業務かどうでもいい掲示物作りやファイル作りがメインであって、SSSの導入によってものすごく仕事が減るわけではないのが尾張旭の現状です。

合理化をもっと進めるなら、例えばSSSでも、学年会計をやってもらうということもやろうと思えばできると思います。そうすれば、学年の仕事が一つ減るわけです。こういう提案をすると、決まって言われることがあります。

「じゃあ、誰がSSSに会計の仕事を教えるんだ?」

という話です。

結局みんな、多忙のため(というか職員室に常駐していないので)、SSSに仕事を教えることができません。しかし、この命題も答えは出ていて、

「校長もしくは教頭がSSSに教えればいい」

というのが回答です。特に校長は何かあったときのために、あえて仕事をさせていないんでしょ??だったとしたら、やっと出番到来じゃないですか。ついに遊び人が学校の役に立つ日がきたわけです。

そのためには、まず、①校長が職員室に在住する(校長室に篭らない) ②SSSを管理職の席の近くにするということが必要なわけです。そうすれば、校長が分からないところを教えながら、SSSは会計業務を覚えることができます。まぁ、学年の会計は民間の経理のように複雑ではないので、バイト程度で十分可能なレベルだと思います。

こんな感じで、管理職の側にSSSを置き、管理職を通して現場の仕事をSSSに外注していけば、物凄く仕事は減ると思います。そして、それをマニュアル化して落とせばもっと色々なことが外注化でき、市内でも応用できると思います。

そんなことを思いながらググってみたら、もうすでに東京都なんかは実践しています。

さすがです。合理的に進めようとする人たちは、考えることが近いのかもしれません。笑ちなみに、尾張旭市内で、校長の席の近くにSSSを配置して、スムーズな作業指示を出している学校は、ほとんどないと聞いています。うちの学校でも管理職からかなり離れたところに置かれています。

どの学校でも、校長がSSSに仕事を教えているところを見たことは一度もありません。校長が言うには、まぁ市教委が悪いんですよね。笑 校長は死んでも実務をしないなら、教頭がSSSに仕事を教えてもいい。どうにか現場教員の仕事をSSSに外注化していって欲しいという、組合の思いを今熱く語っています。

よく財務省が文科省に予算をつけないからできないということが言われますが、実際は人をつけても校長は仕事をうまく振れないと思います。このSSSの事例が物語っています。

【問題5】
そもそも校長はSSSに仕事を教える気がない(面倒くさいことはしたくない)

最後に、ここが一番重要なんですが、本来管理部的な仕事を、校務分掌として、校長は前線部隊である担任にバックオフィスの仕事を振ります。この辺が一番ダメなところで、校長は自分の仕事を全て無しにし、「完全なる遊び人」にならないと気が済まない病気にかかっています。実務をしない課長職を私は学校の校長以外に知りません。何度も指摘している通り、通学団の仕事、情報処理関係の仕事、行事立案の仕事なんかは、バックオフィスの仕事そのものな気がします。校長が実務をすれば、それで終わりなはずです。校長が1日のうち、半分でも実務をすれば、大半の管理部的な分掌はなくなるはずです。通学団で言えば、なぜ市教委に提出するはずの書類を前線部隊である担任がしなければならないのか。情報処理関係でいえば、なぜ端末の管理やパソコン室のパソコンの進級処理の仕事を担任がやらなければならないのか。運動会の起案なんかは、管理部が本来行えば終わりです。夏の作品募集や市内の作品掲示だって、暇な校長がやれば終わりです。避難訓練の分掌なんて100%管理職がやるべき仕事です。日直の戸締りもそうです。なぜ、担任の先生に振るのか。それが違法残業になっていると知っていても無視します。半グレ校長ですよ。やっていることは。

校長に仕事をさせてはいけないというカルチャーはどこから発生しているのか。この違法状態を正そうとする校長は現れないのでしょうか。

【問題6】
校長はバックオフィスで本来やる仕事(通学団、情報端末管理、行事立案、作品募集、作品展掲示、避難訓練、戸締り等)を校務分掌というインチキワードでごまかし、違法状態であることを認識しながらも、担任の先生に振る。

人事異動の際に、大きい学校にいくと校務分掌が楽になって、小さい学校にいくと校務分掌が増えると、よくこの世界では言うじゃないですか。でも、それっておかしいんですよ。僕らは授業準備や他の仕事も全て含めて、16時55分までしか仕事ができない契約になっています。超勤四項目に校務分掌なんてないですよ。本当はあふれてしまうような勤務時間を超える仕事は、管理職がやらないといけないわけです。それを今までしてこなかった。だから、こんなおかしな状態になっているわけで、小さい学校に行って分掌負担が増すのは、校長が現場教員に仕事を全振りするからであって、学校の規模が問題ではないのです。本質的に言えば、校長が実務をしないことが問題なのです。

さて、尾張旭の校長職は、何度言っても、利権の人たちで勝手に校長職を回してしまいます。内輪人事は職務給の横領です。フェアに校長職を決めているのではなく、学閥ー教友会を主体とした内輪の口利きで、出世ルートを決めてしまっています。

財務省が予算を出さないのは、ある種当然だと思うのです。SSSのような人材を予算をつけて配置しても、管理職は最大限に活用できません。沈没船の日本国家同様、もう末期なのかなと思います。

それでも組合として、今後もSSSをうまく活用できるように、職場交渉や市教委交渉で働きかけていきたいと思います。

最後に、昨年、あさぴいはSSSによる学校の戸締りを提案しましたが、見事に潰されたことを根に持っているということをはっきりとこの場でお伝えいたしまして、今年を閉めさせて頂きます。いまだに市教委・校長側は戸締り業務が違法残業の一端になっていることを放置しています。この件に関しては市教委・校長側は悪どいです。組合としてずっと伝えている項目なので、違法残業の放置他なりません。私たちもこの件で引くつもりはありません。また、記事は書く予定です。

さて、みなさん、いいお年を。( ◠‿◠ )

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