非認知能力を養う特別活動と給特法

  • 2024年1月11日
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よく勉強ばかりじゃダメだと言われます。テストでいい点をとるだけじゃなくて、仲間とうまくやっていくことや、上下関係も学んでいくこと、友達と協力して物事を成し遂げていくことも必要だと。日本の教育の特性として、世界に誇る「特別活動」があげられます。運動会や体育祭の行事に向かって協力しあったり、自然合宿や修学旅行で学んでくるのがそうです。あと、児童会・生徒会活動や係活動や清掃活動、学活やホームルームの時間、朝の会帰りの会、クラブ委員会活動、、、広義で考えていくと、部活とか式典練習とかも同じ範疇に入るのかなと思います。こういうのはまぁ勉強以外の能力を高める活動なので、非認知能力を高める教育と言われます。これが特別活動の特徴です。

もっと超絶ざっくりと言うと、このグローバル化の進んだ時代でですね、欧米人が学校でやってなさそうなことは、全て「特別活動的・活動」と言えるかもしれません笑。だからこそ、日本(の機関や研究者)はこの特別活動を輸出するだとか、トンチンカンなことを言っているんです。(一部の知識人(仮)は、現職教育というハラスメントのような指導案を書かせてダメ出しを続ける研修も誇るべき日本文化と言っていてですね、、。失笑)

そもそもこの教師の時間外の奉仕性に立脚して成り立っているものを本当に海外に輸出するのであれば、それは「給特法」もセットなわけですよ。厳密な労働時間の計算なしで無駄なことをビルドしまくった結果、出来上がった成果物が特別活動ではないかと思うわけです。授業を単に教えるだけであれば、労働時間の見積もりは「授業」と「授業準備」にすぎません。この特別活動はいわば、給特法と抱き合わせセット販売されているから、ここまで肥大化したのではないかと思うのです。よって特別活動を減らすことは、「給特法」を改善もしくは廃止していくのと並行になされていくべきだと思います。

海外はじゃあ、どうやって非認知能力を高めていくんだということが疑問として出てくると思いますが、ここで初めて「アクティブラーニング」的なスタイルの授業が出てくるのではないでしょうか。日本でも推奨されていますが、うまくいっているとは全く思いません。クラスの人数が多いことや教師の時間がないことが理由として挙げらていますが、いつも無駄な「特別活動」ばかりしているので、非認知的能力を高める的な活動はもう正直お腹いっぱいなのが、現場の先生や児童生徒の本心なのではないでしょうか。

よって、アクティブラーニングを本気で進めるのであれば、教師の人数を増やすとともに、「特別活動」も縮小していくことも肝心なのかなと思うわけです。